自然の仕組み

自然デザイン学

関係性の中で生きる/菌根菌の地下ネットワーク

地下にあるもう一つの森森の地面の下には、もうひとつの森が広がっています。目には見えませんが、そこでは無数の菌根菌が木々の根と結びつき、糸のように細い菌糸を土の中いっぱいに張り巡らせています。菌根菌は、植物と共に生きる真菌(カビの仲間)で、木...
自然デザイン学

森が自律的に育つ理由/仕組みを真似して野菜を育てる

森はなぜ、肥料をもらわなくても育つのか誰も肥料をまいていないのに、森の木々は何十年も育ち続けています。その秘密は、土の中で静かに働く小さな生きものたちにあります。落ち葉や枯れた草は分解され、黒くてやわらかい「腐植(ふしょく)」になります。そ...
自然デザイン学

根粒菌とマメ科の共生/肥料なしで土に栄養を増やす方法

命の体には、窒素が必要植物も人も、命の材料の中には「窒素(ちっそ)」があります。葉や茎、実のもとになるたんぱく質やDNA、酵素。そのどれにも、窒素は欠かせません。だから家庭菜園では、野菜がよく育つように「チッソ・リン酸・カリ」の肥料を与えま...
自然デザイン学

命としての植物 ― 太陽と炭素がめぐる生命の循環

植物は太陽エネルギーを“命の物質”へと変換する翻訳者です。炭素循環を通して、生命がどのように受け継がれ、燃え、再生していくのかを解説します。光・呼吸・分解──命のリズムがつながる世界を描きます。