自然デザイン学

自然デザイン学

世界で唯一、人と共に進化したカビ―麹菌の物語

日本の味の根っこは、すべて麹菌から僕たちが「日本の味」と聞いて思い浮かべるもの。味噌、醤油、みりん、そして酒。どれも少しずつ違う香りを持ちながら、どこかで同じ温もりを感じます。それは偶然ではありません。すべての根っこに「麹菌(こうじきん)」...
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乳酸菌のデザイン ─ 酸っぱさがつくる“安全な世界”

僕たちは「発酵」と聞くと、なんとなく“体にいい”“保存がきく”といった印象を持ちます。でも、その中心にある乳酸発酵は、もっと根源的な「安心の科学」でもあります。それは、菌が自らの環境を整え、腐敗や侵略を“静かに防ぐ”仕組み。その仕組みは、私...
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豊かさの基準は“所有”から“関係性”へ/人と自然がつくる新しい資本論繋がりをつくる/関係性と資本

「人と人、人と自然の関係性が資本になる」僕はこれまで、資本とはお金やモノのことだと信じていました。何かを始めるには資金が必要で、それがなければ何も動かせないと思っていたのです。しかし、実際に暮らしの現場で人と関わり、自然と向き合うようになっ...
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フォレストガーデン/小さな庭の大きな恵み

森が教えてくれるデザインフォレストガーデンとは、森の仕組みを手本にした“食べられる庭”のことです。木々や草花、虫や菌までもが互いに支え合いながら生きる森のように、人と自然が共に育ち合う庭をデザインします。肥料や農薬に頼らず、自然の力そのもの...
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菌とつながる/発酵で豊かな食生活

僕の家庭には発酵文化が取り入れられています。ガーデンで採れた野菜を塩漬けにしたり、大豆で味噌を仕込んだり、なんとなく暮らしの中に溶け込んでいます。我が家では料理や発酵は妻が担当してくれています。自分たちで仕込んだの漬物や味噌には、驚くほどの...
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コンポストと分解のデザイン/生ごみを資源に変える方法

生ごみを資源に変える、循環のはじまり台所で出た生ごみを、ビニール袋に入れて捨てる。それは、あまりにも当たり前の習慣になっています。でももし、その中身が“いのちのかけら”だったとしたら?ほんの数日前まで畑で育っていた野菜たち。土に触れ、太陽を...
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土を育てる/有機肥料と無機肥料の違い

肥料とは、植物のごはんである植物は、ただ水と太陽の光だけで育っているわけではありません。土の中には、植物の命を支えるたくさんの栄養素があり、それを「肥料」と呼びます。肥料とはつまり、植物のごはんです。このごはんの中でも特に大切なのが、「窒素...
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関係性の中で生きる/菌根菌の地下ネットワーク

地下にあるもう一つの森森の地面の下には、もうひとつの森が広がっています。目には見えませんが、そこでは無数の菌根菌が木々の根と結びつき、糸のように細い菌糸を土の中いっぱいに張り巡らせています。菌根菌は、植物と共に生きる真菌(カビの仲間)で、木...
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森が自律的に育つ理由/仕組みを真似して野菜を育てる

森はなぜ、肥料をもらわなくても育つのか誰も肥料をまいていないのに、森の木々は何十年も育ち続けています。その秘密は、土の中で静かに働く小さな生きものたちにあります。落ち葉や枯れた草は分解され、黒くてやわらかい「腐植(ふしょく)」になります。そ...
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根粒菌とマメ科の共生/肥料なしで土に栄養を増やす方法

命の体には、窒素が必要植物も人も、命の材料の中には「窒素(ちっそ)」があります。葉や茎、実のもとになるたんぱく質やDNA、酵素。そのどれにも、窒素は欠かせません。だから家庭菜園では、野菜がよく育つように「チッソ・リン酸・カリ」の肥料を与えま...