代表者挨拶

代表プロフィール

まつもと あつし
株式会社HundredJapan創業/PT(医療国家資格)/
・自然と人の関係をテーマにしたモノづくりブランド「Hundred Japan」を設立
・講演・講座などを通じて“生きる知”を広めている

はじめまして。まつもとあつしです。

ハンドレッドアカデミーは、最初から「教育のため」に生まれたわけではありません。
もともとは、僕自身の“問い”から始まりました。

人は、なぜこんなにも心と体をすり減らして生きているのか。
本当の“健康”とは何なのか。
「生きる」とは、どういうことなのか。

医療の現場に立ちながら、その問いがいつも胸の中にありました。


僕は、もともと医療の現場で人の“回復”に向き合ってきました。

人の体は本当に不思議です。
ひとつの関節が動くだけで呼吸が変わり、
呼吸が変わるだけで、心の表情まで穏やかになる。

日々の臨床の中で、僕はいつも考えていました。
「いのちとは、どこまでを“治す”と呼ぶのだろう?」と。

医学は、いのちを支えるための素晴らしい知恵です。
でも、目の前の患者さんを見つめるほどに、
“人の回復”は体の中だけでは完結しないことにも気づいていきました。

同じ病気でも、自然の中を歩くようになった人は表情が変わり、
家族と食卓を囲むようになった人は、回復が早くなる。

体を超えたところに“いのちの循環”がある。
そのことを、臨床の現場でたくさん見てきました。


そこから少しずつ、僕の関心は「治療」から「調和」へと広がっていきました。
医学で培った知恵を、自分の言葉で編み直したのはその頃です。

“健康”を「治す」ではなく「整える」「響かせる」として捉え直したかった。
心と体を切り離さず、そして“生き方”までも含めて調和させる視点です。

そしていつしか、僕の興味は“人の内側”から“世界の外側”へも広がっていきました。


植物、土、菌、風、光。
自然の中にも、人間と同じように“いのちのリズム”が流れている。

そのことに気づいたとき、僕はパーマカルチャーなどの学問を軸に、“自然”という新しい扉を開きました。

自然の仕組みを学ぶと、そこに人の体と同じリズムがあることが分かりました。
土の中の菌の働きと、腸内細菌の営み。
森の循環と、血液の流れ。

どちらも“生かし合うためのデザイン”を持っている。
それはまるで、自然と人が同じ言葉を話しているようでした。


その瞬間、僕の中で医学と自然がひとつにつながりました。
それは「どちらも同じ“いのちの言葉”を話している」という発見でした。

僕たちの暮らしの中には、体の外にも中にも、同じ“循環のリズム”が流れている。
そのリズムを取り戻すことこそ、僕がずっと探してきた“回復”の本質だと気づいたんです。


そして今、ハンドレッドアカデミーはその気づきから生まれました。

ここは、「何者かになる」ための場所ではありません。
「どう在るか」を静かに見つめ直す場所です。

体と心、自然と社会。
その全部をひとつのリズムとして感じられるようになったとき、
人はもう、誰かの答えに頼らなくても生きられる。


僕は、そう信じています。
そして、あなたと一緒にその世界を育てていきたい。

生きることそのものが学びになり、
学ぶことそのものが、生きることになるように。